Seeing things

この度、tokyoarts gallery にて須賀悠介、永田康祐、山形一生の 3 人によるグループ展を行います。
3 人に共通するのはいずれも 3DCG を何らかの方法で制作に用いる、という点にあります。 3DCG は映像メディアを中心に映画産業、ゲーム業界などで発展してきましたが、近年では 3DCG を扱うソフトは廉価もしくは無料になり、専門職以外の分野をはじめ、アートの領域で もより扱いやすいものとして普及してきています。
3D プリントや VR 技術などが広く一般化し ている昨今において、3DCG がもつ役割は写真が発明されたときと同様もしくはそれ以上に、 物質やイメージなどの関係を揺るがし、我々の生活環境を大きく変えつつあると言えるでしょう。 3DCG を含めたコンピューター技術自体は、今後も非常に早い速度で発展 / 消費され続けるであろう分野ではありますが、アーティスト3人によるこの展覧会は、単純な技術の発展や消費にとらわれない、ある種の批判的側面をもったものになることでしょう。
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会期 : 2016.09.02 ‒ 15, 11:00‒20:00 ( 月曜休廊, 最終日 17:00 まで )
レセプション : 09.02, 18:00 - 20:00

Statement

多くのイメージがある。ポストに押し込まれるダイレクトメール、駅前のビル広告、グラビア、Google ストリートビュー、SNS フィード、その他すべて。
これらのイメージは、その歴史的な履歴を失ったまま、私たちに提供される。これらは、その出自を明らかにはしない。加工されたものなのか、実写なのか合成なのかといった、その製造のプロセスを欠いたまま、ただ設置されているのだ。こうしたイメージたちはすべて、事実性とは無関係である。ただそこにあるのだ。
これは、イメージが虚構的であるということではない。イメージが、虚構であるかどうかということとは無関係に、それ自体としてあるということだ。私たちは、歴史的写真とされているものにどれほどのコラージュ写真があるのか知らないし、ハリウッド映画がどこまでコンピュータ・グラフィックスで作られているのかも知らない。私たちは、舞台セットの上でさえ起こらなかった出来事を、実際に起こった出来事と区別しないままに、体験しているのだ。
これは今に始まったことではないが、しかし、明らかに加速している現実でもある。イメージは事実の彼岸に行き、もはや見ることは信じることではないのだ。
私たちは、幻を見ている。

出展作家

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須賀 悠介

1984年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。科学哲学やサイエンスフィクションなどを基にしながら立体・レリーフ作品を発表している。
主な展示に、 『Duality of existence』(2014, Friedman benda gallery, ニューヨーク) 、『個展 Emptiness』(2016, Block House, 東京) などがある。


www.sorganizer.net

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永田 康祐

1990年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。メディアとイメージの関係を取り扱いながら、写真やコンピュータグラフィクスなどを用いたインスタレーションや映像作品を発表している。
主な展覧会・プロジェクトに、『無条件修復』(2015, milkyeast, 東京) 、『マテリアライジング展 III』(2015, 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA, 京都) などがある。


knagata.org

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山形 一生

1989年埼玉県生まれ。現在、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 在籍。幼少期からの生物飼育、テレビゲームの経験を規範に、3DCGを用いたインスタレーション、映像を発表している。
主な展示や発表に、個展『スタンダード・サプレッサー』(2015, 東京ワンダーサイト本郷, 東京)、『Essence』(2016, 落合Soup, 東京)などがある。


issei.in

アクセス

2-23-8 Higashi, Shibuya-ku, Tokyo, JAPAN 150-0011
81(0)3-6427-6665

tokyoarts gallery
11:00 - 20:00 ( 11:00 - 17:00 on 09.15 )
Closed on Monday